ブログ運営と切っても切り離せない「SEO対策」。
ブログのコンサルティングをしていると、SEO対策について誤解していたり、検索順位ばかりに目が行ってしまい、本質を見失っている人が本当に多いように思います。
今回は、「SEO対策って何?」というところから具体的な手法まで、ブログのSEO対策について詳しく解説します。
SEO対策とは
SEO対策(Search Engine Optimization)は、日本語で訳すと「検索エンジン最適化」です。
検索エンジン(Google)で、検索順位を上げるための対策のことを指します。
YahooもGoogleの検索エンジンを使っているため、対策するのはGoogleだけでOKです。
SEO対策の基本は「質と網羅性」
SEO対策と言うとテクニックにばかり目が行きがちですが、SEO対策の基本は「質の高い記事」を書き、「キーワードを網羅したサイト」を作ることです。
「質の高い記事」とは
「質の高い記事」とは、ユーザーの「検索意図」に的確に答えるコンテンツのことです。
人の役に立つサイトを作る、ということですね。
ここを見失ってしまうと、検索順位は上がっても収益に結びつかなかったり、本末転倒な結果になってしまいますので注意しましょう。
「キーワードを網羅したサイト」とは
「キーワードを網羅したサイト」とは、サイトのメインキーワードに関連するキーワードを網羅したサイトのことです。
例えばダイエットのサイトならば、メインキーワードは「ダイエット」です。
関連するキーワードは「ダイエット 食事」「ダイエット 運動」「ダイエット サプリ」等色々ありますが、それらを網羅したサイトを作る必要があります。
単に記事数が多ければ良いというわけではなく、関連キーワードを全て網羅しているかが重要です。もし10記事で網羅出来るのであれば、10記事でOKです。
SEOの基本は「質と網羅性」です。このことを頭に入れた上で、具体的なSEO対策の方法を見ていきましょう。
SEO対策には「外部SEO対策」と「内部SEO対策」がある
SEO対策には「外部SEO対策」と「内部SEO対策」があります。
外部SEO対策
「外部SEO対策」とは、他サイトから自分のサイトへのリンクを増やす対策のことです。
質の高いコンテンツを作れば、他サイトから「このサイトが役立ちますよ!」とリンクを張ってもらえる機会が増えます。
他サイトからリンクを張ってもらえるような、人の役に立つサイトを作りましょう。
SNSがある場合は、SNSから自分のサイトへリンクを張りましょう。
SEO業者が行う外部SEO対策や相互リンク集などは絶対に行ってはいけません。
Googleからペナルティを受ける原因となるからです。
ペナルティを受けると、最悪ドメインを捨てて、新しいドメインで1からサイトを作り直さなければならないケースもありますので注意しましょう。
内部SEO対策
「内部SEO対策」とは、自分のサイトを改善する対策です。
「外部SEO対策」は基本的に自分の力ではどうにもなりませんので、わたしたちが行うべきは「内部SEO対策」です。
次項より、「内部SEO対策」について詳しく解説します。
SEO対策のテクニック
SEO対策の具体的なテクニックを3つの段階に分けてご紹介します。
- サイト開設編
- 記事執筆編
- サイト運用編
SEO対策のテクニック【サイト開設編】
独自ドメイン(URL)とレンタルサーバーを用意する
WordPress(ワードプレス)を利用するために必要です。
WordPress(ワードプレス)を利用する
WordPress(ワードプレス)は「SEOに強い」と言われています。
WordPressの[設定]-[表示設定]で「検索エンジンの表示」の「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックが入っていると検索に引っかかりません。チェックを外すようにしましょう。
SSL(https)化する
SSLとは「暗号化通信」のことです。近年、サイトのSSL化は必須となりました。SSL化するとURLが「http」から「https」に変わります。
SSL化したら、サーチコンソールでhttpsのサイトを新規登録しておきましょう。
www有・無を統一する
URLのwww有・無をどちらか一方に統一します。「www有のURL」と「www無のURL」の2つサイトがあると見なされることを防ぐためです。統一するのは、有でも無でもどちらでもOKです。
レスポンシブデザインのWordPress(ワードプレス)テーマを使う
レスポンシブデザインとは、画面幅にあわせてページのレイアウトが最適化されるデザインのことです。PCで閲覧している時はPCで見やすいレイアウトに、スマホで閲覧している時はスマホで見やすいレイアウトになります。
Google Analytics(グーグル アナリティクス)を入れる
アクセス解析ツール「Google Analytics(グーグル アナリティクス)」を設置しましょう。サイトを改善するために必要です。
運営者情報ページを作る
信頼性を高めるために、運営者情報ページを作っておきましょう。フッター等からリンクを張ります。
サイトマップを作る
サイトマップとは、サイトにある「ページ一覧表」のことです。「検索エンジン用(xml形式)」と「ユーザー用(html形式)」の2つを用意しましょう。
プラグイン「Google XML Sitemaps」を使うと、サイトマップを簡単に設置できます。
パンくずリストを設定する
パンくずリストとは、自分がサイトのどの位置にいるかを示すリストのことです。

プラグインの「Breadcrumb NavXT」を使うと、パンくずリストを簡単に設置できます。
パーマリンク(URL)を最適化する
パーマリンクとは記事のURLのことです。数字の羅列等ではなく、一目で意味のわかるURLにしましょう。
例)
https://www.●●●.com/001/ →×
https://www.●●●.com/seo/ →○
パーマリンクはWordPressの[設定]-[パーマリンク設定]から変更します。「カスタム構造」を選択し、下記のとおり設定します。
カテゴリーが決まっている場合:/%category%/%postname%/
カテゴリーが決まっていない場合:/%postname%/

カテゴリー分けをする
カテゴリー分けをして、コンテンツを適切に分類しましょう。
SEO対策のテクニック【記事執筆編】
1記事1キーワード
1記事で対策するキーワードは1キーワードのみとします。キーワードが複数あると評価が分散してしまうためです。
競合を調査する
Googleで検索上位10~20サイトを見て、どんなコンテンツがあるか調べましょう。競合調査はユーザーの検索意図を探るために行います。他サイトのパクリは絶対にNGです。
読みやすい記事にする
- 誤字・脱字を無くす
- わかりやすい文章にする
- マーカーやボックス、画像を使い、見やすくする
などを行い、読みやすい記事にしましょう。
タイトル・見出しにキーワードを入れる
タイトルにキーワードを入れるのは必須です。見出し(<h2>~<h6>)には不自然にならない程度にキーワードを含めるようにしましょう。
タイトルは32文字以内にしましょう。検索結果に表示される文字数が32文字だからです。
オリジナリティ溢れる文章を書く
ユーザーの検索意図を満たしつつも、自分の経験や意見を入れることで、オリジナリティ溢れる文章にしましょう。
信頼性のある文章を書く
自身の経験を元にした文章や、信憑性の高い情報(公共サイト等)を引用する等し、信頼性のある文章を書きましょう。
引用する際には「blockquote」タグを使います。
ディスクリプション(description)タグを設定
ディスクリプション(description)タグとは、「ページの説明文」を入れるタグのことです。

SEO的な効果はあまりありませんが、適度にキーワードを入れるとユーザーの目を引きやすくなります。
画像に適切なファイル名・altを設定する
画像に適切なファイル名を付けましょう。(半角英数字のみ)
例)
01.png→×
dog.png→○
また、画像に「代替テキスト(altタグ)」を設定しましょう。「代替テキスト(altタグ)」とは画像の説明のことです。(日本語でOK)

アンカーテキストはページタイトルにする
アンカーテキストとは、リンクを張るためのタグ「<a href=”●●●”>~</a>」の間に挟まれているテキストのことです。
「ここをクリック」やURLだけ等は避け、基本的にはページタイトルにしましょう。
例)
「ここをクリック」→×
「http://www.●●●.com」→×
「SEO対策とは」→○
関連記事にリンクを張る
関連記事にリンクを張りましょう。内部リンクが充実すると、ユーザビリティが向上し、SEO的にも効果的です。
SEO対策のテクニック【サイト運用編】
サイトを長く運営する
現時点でも、サイトを長く運営するほうがSEO的に評価される傾向があります。(ドメインエイジが古いほうが評価される)
サイトの表示速度を上げる
まず、「PageSpeed-Insights」でサイトの表示速度を計測してみましょう。
サイトの表示速度を上げる方法は次のとおりです。
- 画像データの圧縮(画像縮小ツールを利用する)
- キャッシュの設定(プラグイン「WP Fastest Cache」を利用する)
- スペックの高いサーバーを利用する
コンテンツを更新する
定期的に古い情報が載っていないかチェックし、情報を更新しましょう。
リンク切れしない
リンク切れがあるとSEO的にマイナスになりやすいので、時々リンク切れをチェックしましょう。
リンク切れチェックツールを使うと便利です。
- Broken Link Checker(WordPressプラグイン)
- リンクチェッカー(リンク切れチェックツール) dead-link-checker.com
広告は必要最低限にする
広告を貼りすぎるとマイナスになる場合があります。必要最低限にしましょう。
同じようなコンテンツを作らない
同じようなコンテンツばかりを作っているとペナルティを食らう恐れがあります。類似コンテンツを複数作るのはNGです。
キーワードを詰め込みすぎない
タイトルや本文にキーワードを詰め込みすぎると、逆にペナルティを食らう恐れがあります。適度にキーワードを入れることは大切ですが、人が読んで不自然なほど入れるのは逆効果です。
SEO対策に役立つツールをご紹介します。
《検索順位チェックツール》
《キーワードの検索ボリュームチェックツール》
Google公式サイトにどのようなコンテンツを作るべきかアドバイスが載っていますので、一度目を通しておきましょう。
まとめ
SEO対策とは、検索エンジン(Google)で、検索順位を上げるための対策のことを指します。
SEO対策の基本は、ユーザーのためになる質の高い記事を書き、網羅性の高い充実したサイトにすることです。
上記ではSEO対策のテクニックもご紹介していますが、この基本を外してしまうと収益に結びつかない等、本末転倒な結果になってしまう恐れがあります。
テクニックは「+αのもの」と考えて、ユーザーのためになる記事を一記事一記事、丁寧に書いていきましょう。